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「北海道視点」からトキエアを見る

北海道・札幌

こんにちは。

久し振りに、新潟の航空会社「トキエア」(TOKI AIR)を取り上げたいと思います。

当ブログでは、おかげさまで「トキエア」関連の記事にたくさんのアクセスをいただいています

上記の「素人がトキエア路線運賃を予想」した記事が特に盛況です。お読みいただき、ありがとうございます。

今年春の北海道移住以降、トキエアについて調べることは少なくなっていました。

ざっと検索してみると、トキエアは着々と就航の準備を進めており、来年春以降には、新潟と札幌の丘珠を結ぶ路線を就航させようとしているようです。

そこで今回は、北海道(札幌)の視点から、トキエアについて考えてみたいと思います。

北海道メディアが「トキエア」を取り上げていなかった現状

初就航に向けての準備が、着々と進められていく中で、各種メディアによる報道も熱を帯びてきています。

特に新潟県内のメディア(新潟日報など)は、頻繫にトキエアに関するニュースを取り上げています。

新聞だけでなく、地元テレビ局がローカルニュースでトキエアを話題に出すことも珍しくなくなりました。

しかし、トキエアが就航を目指している丘珠空港がある北海道では、私の知る限り(2022年12月時点)、トキエアを取り上げたメディアはほぼありません

※追記(2023年1月11日)

北海道のSTV(日テレ系)が、丘珠空港滑走路延伸の話で、トキエアを取り上げていました。

【滑走路延長を要請】新潟拠点「トキエア」も就航めざす 札幌・丘珠空港の可能性 – YouTube

この理由として考えられるのが、

  • 道内メディア各社は、「トキエア」をわざわざ新潟まで取材に行くほど「価値のある話題」と捉えていない
  • 丘珠空港(札幌市)にトキエアの機材が到着するなど、「道内で取材できるトキエア関連の話題」が、現時点では特に発生していないから

つまり、道内のメディアは、「トキエア」を新潟まで取材に出かけるほど価値あるニュースとして捉えておらず、道内でトキエア関連の動きが起きているわけでもないため、一切取り上げていないのだと思われます。

おそらくは、丘珠空港でトキエア就航の準備が本格的にスタートするなどすれば、道内のメディアもトキエアを取り上げることになるでしょう。

北海道民は、「トキエア」に食いつくか?

北海道内ではほとんど報道されていない「トキエア」ですが、路線就航開始後、北海道民はトキエアに食いついてくれるのでしょうか。

それを解き明かすため、北海道と新潟との関係を考えていきたいと思います。

北海道と新潟は、殊更「関わりが深い」と意識されることはありません。

どちらかと言えば、地理的に近い東北地方(青森、岩手など)の方が北海道と関わりが深いでしょう。

しかし、新潟県民や北海道民が思っている以上に、北海道と新潟は関わりが深いのです。

まず、北海道民のルーツを考えてみましょう。

北海道という地域は、本州などから移住した人々によって「開拓」され、現在に至っていますが、北海道には特に東北、北陸、新潟からたくさんの人々が移住しました。

新潟県をルーツに持つ北海道民は多く、一説にはトップ3に入る多さとも言われています。

それを示すかのごとく、新潟出身者が北海道で創業した企業も多くあります。(「丸井今井」など)

つまり、北海道には新潟県をルーツとする人々が意外と多く、それだけつながりが深いことが分かると思います。

「トキエア」が路線を就航すれば、新しいもの好きで、新潟県との縁も深い北海道民は、ある程度はトキエアに食いついてくれることでしょう。

ただ、北海道から見て(他府県も同じかもしれない)、新潟は「旅行先」に選ばれることが少ない県だという側面もあります。

北海道自体は観光地として知られており、旅行地としての魅力が高いため、新潟やその周辺からトキエアを使って北海道に訪れる人は増えるでしょう。

新潟からだけでなく、北海道から新潟へと向かう移動を喚起するためには、新潟県が持つ魅力をより積極的に発信していくことが求められると思います。

多いに期待できる潜在的需要

北海道と新潟を結ぶ路線は、潜在的な需要も掘り起こしてくれることでしょう。

現時点で、既に北海道と新潟を結ぶ交通機関は充実しており、航空(JAL,ANA)とフェリー(新日本海フェリー)がありますが、これだけではまだ100%需要を回収できていません

それはなぜか?現状の交通手段には、無視できないデメリットがあるからです。

例えば、飛行機について言うと、「運賃の高さ」がデメリットになります。

フェリーでは、「冬季の揺れ」「時間がかかる」など、フェリー特有の要素がデメリットとして挙げられます。

このような状況で、回収できていない「潜在的需要」は多いにあるでしょう。

安く北海道/新潟へ行きたい人、船酔いが嫌だから、安く飛行機を利用したい人、などです。

トキエアが新潟~丘珠で路線を開業した暁には、このような潜在的需要が回収され、北海道と新潟を行き来する人は更に増えることでしょう。

丘珠空港のメリット・デメリット

トキエアが初の路線開業を目指す丘珠空港には、メリットとデメリットがあります。

まずメリットは、

  • 札幌市内(東区)にあり、中心部にアクセスしやすい点
  • 新千歳空港と比べ、簡素な空港になっており、飛行機移動に慣れていない人でも利用しやすい点(新千歳は日本有数の巨大空港)
  • 道内各地(函館、釧路、女満別、利尻、奥尻)に路線が出ており、場合によってはトキエアから各地に乗り継いで移動できるかもしれない点

デメリットは、

  • 空港最寄り駅の、地下鉄東豊線の終点(栄町駅)からやや距離が離れている(徒歩20分程度)
  • 栄町駅と空港を結ぶバスは出ているが、バス停が駅から若干離れていて、利用しづらい
  • 札幌中心部と空港を結ぶバスも出ているが(北都交通)、交通系ICカードに対応していないほか、運行は夏季のみという点
  • 冬季、天候が荒れやすいため、欠航しやすい

メリット、デメリットは以上となります。

簡単にまとめると、札幌都心から近い点は優れていますが、冬季の悪天候やアクセスのしづらさといったマイナスポイントがあることが分かります。

冬季の悪天候については、「丘珠」という地域の性質上、どうしようもない部分もあります。

(丘珠は、地元で「丘珠ブリザード」という言葉があるほど、吹雪が起きやすい地域

ただ、空港アクセスについては、札幌市や地元バス会社の取り組み次第で、大きく変わる可能性があります。

最近、札幌市は丘珠空港の滑走路延伸に向けて行動を始めていて、これ次第では丘珠空港の需要が更に高まり、空港アクセスも改善されることが期待されます。

トキエアの取り組み次第では、丘珠空港をより魅力的な空港にする助けとなるかもしれません。

「トキエア」には新潟と丘珠の魅力を向上させるポテンシャルがある

以上、北海道の視点から、トキエアについて考えていきました。

北海道におけるトキエアの知名度はまだ高くはありません。

しかし、今後就航が近づいてくるにつれて、道内メディアの報道も活発になり、道民にも知られる存在となっていくでしょう。

現時点(2022年12月)では、新潟~丘珠の2023年6月の就航を目指していると報道されています。

トキエアが無事路線を就航させ、北海道と新潟の交流がより深まることを願いたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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