こんにちは。2023年、初の記事です。
昨年春から、札幌に住む生活が続いています。
北海道は冬になって久しいので、今回は「札幌の雪」について話していきたいと思います。
札幌は、どれくらい雪が降る?
札幌市内では、いったいどれくらいの雪が降るのか。
それは、地域によって大きく異なります。
まず、札幌市内で「雪が降りやすい」地域をご紹介します。
代表的な地域は、
- 北区の「篠路」「あいの里」など(石狩市や当別町に近い:JR学園都市線沿線)
- 東区の「丘珠」「中沼」など(丘珠空港や、「モエレ沼公園」があるエリア)
- 南区、西区の山に近い地域(南区小金湯、西区平和など)
これらの地域は、札幌市内でも特に雪が降りやすい地域として知られています。
また、北区篠路や東区丘珠などは、「吹雪が起きやすい」地域でもあります。
場合によっては、視界が悪くなり「ホワイトアウト」状態になってしまうこともあります。自動車を運転される方はもちろん、そうでない方でも、危険性が高まることが考えられます。
吹雪が発生している状況では、運転に慣れていない方が車を運転するのは危険が伴います。バスや電車などの公共交通機関を使われることをおすすめします。
札幌の「除雪」について
雪が多く降る地域では、「除雪」が不可欠です。
除雪をすることによって、道路や歩道から雪を整理して、車や歩行者が移動しやすい状況を作るのです。
雪が降れば、それに対応するように除雪が入ることが理想ですが、札幌では必ずしもそうならないこともあります。
記録的大雪となった2022年シーズンはもちろん、最近でも、除雪がしっかりなされておらず、道路が大渋滞するということがありました。
除雪のパフォーマンスについては、「札幌市」がきめ細かく除雪体制を整備し、必要な時には直ぐに除雪を開始させる努力が不可欠です。
幸か不幸か、札幌市は2023年4月に「市長選挙」を控えており、市長選での評判を考えた現職側は、少しでもイメージアップを図るため、除雪を積極的に行うことが考えられます。
そのため、少なくとも2023年の1~3月に関しては、除雪がほとんど入らないことや、不十分に終わったりすることは少ないのではないかと思います。
降雪時の公共交通機関
雪が降った際、公共交通機関にはどのような影響が生じるでしょうか。
簡単に言うと、地下鉄は(ほとんど)全く遅延することはありませんが、JRやバスはしばしば遅延します。
札幌市内を走る「札幌市営地下鉄」は、雪に強い路線です。
一部(南北線の南平岸~真駒内)を除けば、全ての区間が地下で完結しているため、雪の影響を受けることはほとんどありません。
いくら大雪が降ろうと、遅延なく運行されるため、安心して通勤できます。
しかし、JRやバスとなると、そうはいきません。
札幌市内を走るJR線(千歳線、函館線、学園都市線)や、路線バスは、雪が降るとしばしば遅延します。
記録的大雪となった2022年には、数日間JR線がほとんど動かないという事態にまでなりました。
このようなことが起きるのは、数年~10年に一度程度だとは思いますが、安定した運行を続ける地下鉄と比べると、JRやバスはどうしても不安定な面があるのは否定出来ません。
雪に影響されずに移動するなら、地下鉄を利用されるのが一番良いでしょう。
降雪時の道路凍結に注意
札幌は、雪こそ降りますが、気温が低くなる地域でもあります。
北海道内ではまだマシな方ですが、それでも1月や2月は、最高気温が氷点下となる「真冬日」も珍しくありません。
気温が下がると、道路が凍結し、滑りやすくなります。
札幌は地下街や地下道が発達しているとはいえ、少し郊外へ出ると、地上を歩くことは避けられません。
凍結した道路を歩く際は、滑り止めが付いた「冬靴」を履くことを強くおすすめします。
札幌市内ならもちろん、本州各地でも、滑り止めが付いた靴は容易に入手できます。それほど高くない靴も多いので、冬期札幌に来られる際は冬靴を買っておきましょう。
また、凍結した道の歩き方を知っておくことも必要です。
ある程度寒い地域で育った方や、居住経験がある方は知っているかもしれませんが、そうでない方にはあまり知られていないことだと思います。
少し歩き方を工夫するだけで、滑りにくくなるので、あらかじめ歩き方を学習しておくのも良いでしょう。
最後に:本州とは違った雪質
私は、本州の豪雪地帯出身でもあります。
そんな私が北海道の雪について思うのは、「北海道と本州では雪質が違う」ということです。
本州(特に北陸)では、気温が低くなりにくいため、湿った雪が降ることが多いです。
しかし、真冬日が当たり前の北海道では、乾いた雪が降ることが多く、雪質もフワフワとしています。
雪が降っていても身体が濡れにくく、傘をさす必要もありません。
同じ雪国と言えども、北海道と本州で、雪質がかなり違うということを実感しました。