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新潟の新航空会社「トキエア」の可能性

日本海側に面する、約220万人の人口を抱える新潟県。

その新潟県に、来年2022年に新しい航空会社「トキエア」が誕生する予定です。会社名には新潟県佐渡に生息する絶滅危惧種「朱鷺(トキ)」の名が入っています。

トキエアは新潟空港と佐渡空港を拠点に路線を運航する予定であり、たくさんの可能性を持っている会社です。

今回はトキエアの概要やトキエアが持つ可能性について書いていきたいと思います。

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トキエアについて

トキエアは2020年夏に設立されたLCC(Low Cost Carrier)で、新潟市中央区万代島に本社があります。地方を拠点とする航空会社は「天草エアライン」や「オリエンタルエアブリッジ」などがありますが、地方を拠点とするLCCは日本では珍しいと言えます。

新潟空港(新潟市)と佐渡空港(佐渡市:2021年現在は休止中)から、札幌(丘珠)、仙台、関西圏などへ向かう路線を運航する予定です。新潟空港を発着する路線は2022年度に運航を開始するとしています。(佐渡空港は23年度以降)

トキエアの持つ可能性

トキエアはLCC(Low Cost Carrier:低費用航空会社)であり、運航に必要な航空機をリースで調達するなど、低コストでの経営を目指しています。

新型コロナウイルス感染症の影響で航空業界は打撃を受けていますが、低コストで効率の良い経営を続けていれば、会社経営が暗礁に乗り上げる心配は少ないと思います。それ以上に、トキエアが新たな需要を開拓することで、トキエアが持つ航空路線の存在が地域に必要不可欠なものになるのではと期待しています。

私が期待するのは、新潟と「東京以外の」都市との交流が活発化することです。新潟県は新幹線や高速道路といった交通インフラが充実していますが、それはあくまでも「東京へ行くための」インフラでしかありません。

新潟から仙台、名古屋、大阪といった都市に簡単にアクセスできる手段はあまり多くはないため、県内から旅行・移住する人のほとんどが首都圏に集中してしまうという問題があります。

トキエアは丘珠空港や仙台空港といった北日本の都市にある空港から、中京圏、関西圏にも路線を運航する計画を立てています。

現時点では新潟から仙台へ行ける路線は1つもありませんから、ここに新たな需要が生まれそうです。

仙台は新潟からの直線距離はそれほどでもないのにかかわらず、両都市を結ぶ公共交通機関が充実しておらず、交流も活発でないのが現状です。

トキエアによって新潟から仙台へ気軽にアクセスできるようになれば、観光で両都市を行き来する需要が生まれるのはもちろん、新潟から進学や就職で仙台に移り住む(もしくはその逆)ことも珍しくはなくなるのではないでしょうか。

新潟から札幌市にある丘珠空港に直接できるようになるというのも面白いです。丘珠空港は最寄り駅からやや距離は離れているとはいえ、札幌市内にある空港ですから、札幌への観光やビジネスに活用できそうです。

中京圏、関西圏に向かう路線はすでにANAやFDA(フジドリームエアラインズ)などが運航していますが、首都圏や中京圏に行くLCCはありません。今までは航空運賃の高さから飛行機を敬遠してきた人が、LCC誕生を期にトキエアを利用するようになる可能性も期待できそうです。

トキエアの存在によって新潟と日本各地の都市との関わりが活発になれば、それだけ新潟が魅力的な地域になっていくのではないでしょうか。

また、トキエアは佐渡にも路線を運航する予定ということなので、航空を通じて佐渡の魅力が伝わり、大都市圏から佐渡へ旅行に行く人が増え、地元が潤うことも期待できるでしょう。

トキエアに関するリンク集

トキエアについて知りたい時に使えるサイトをまとめてみました。

トキエア公式サイト

トキエア公式サイト②

新潟に格安地域航空会社誕生へ トキエア、札幌・関西等へ就航(トラベルジャーナルオンライン)

トキエア(Wikipedia)

トキエア公式Twitter

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