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WEBテストの代行:正直者が馬鹿を見る就活?

時事問題から考える

就職活動で実施されることの多い「適性検査」。最近では新型コロナウイルス感染症が流行していることもあり、適性検査を自宅のPCから受験できる「WEBテスト」という形態にしている企業も大企業を中心に多いようです。

そこで問題になっているのが、WEBテストの「不正」。他の人に受験してもらう「代行」や、WEBテストの「解答」を入手してテストに臨むなど、不正行為を働く就活生の事例が相次いでいるとのこと。

この問題について私が思うのは、「やっぱり、就活って正直者が馬鹿を見るんだな~」ということ。

一昔前の就活ではエントリーシートや面接で嘘を言ったり、話を少し盛ったりして自分をより良く見せようとすることは普通でしたし、むしろそれができない人は選考でふるいにかけられていました。

最近ではそうした嘘つき行為が目に余るようになってきて、「自分を無理に良く見せようとするよりも、正直に話した方が好印象」という風潮に変わりつつありますが、適性検査ではまだまだ「正直者が馬鹿を見ている」ようです。

さて、こういう事例でよく聞くのが「テストを変わりに受けてもらう人を探してくる能力も社会では必要」というもの。

つまり、WEBテストを代行してもらったり、解答をもらうにはそれなりの人脈やコネクションのようなものが必要になりますから、不正行為をするのだって能力が必要で、そういう能力こそが社会では求められるんだよ、とのこと。

確かに一理あるかもしれませんが、一流の大企業に行くために不正行為をしなければならないなんて、何か寂しい社会だと思いませんか?

本来一流企業の社員というのは学力やコミュニケーション能力などが優れているだけでなく、他人と仲良くできる「良い性格」も備えているべきだと思うのですが、いくら選考を突破するためとはいえ、不正行為をしてしまう人というのは果たして良い性格を持っていると言えるのでしょうか?

どちらかと言えばずる賢くて、あまり信頼したいとは思えない性格でしょう。

というわけで私が思うのは、WEBテストの不正行為が放置されている状況が続けば、一流企業の社員は性格が悪い人ばかりになってしまうんじゃないかということです。

まあ、これは今に始まったわけではないですけど、そろそろ日本は「真面目な」人を重用する時期に来ていると思います。コミュニケーションだけができてあとは適当、という人たちを数十年間重用した結果、この国は良い方向に進んだんでしょうか?

たかがWEBテスト、されどWEBテストです。今後大企業が適性検査を見直すのかどうか、注視していきたいところですね。

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