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「JR西日本どこでもきっぷ」が発売!

旅行・散策・交通

昨日10月4日、JR西日本より、「JR西日本どこでもきっぷ」が2021年10月8日より発売されるという発表がありました。

「どこでもきっぷ」の発売は今年春にも予告されていましたが、その際は新型コロナウイルス感染症の再拡大が起きていたこともあり、発売は中止となってしまっていました。

それから約半年間このきっぷは白紙となっていましたが、今年10月になり緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除されたことを受け、改めて発売が決定されました。きっぷの存在がなかったことになるのではという心配がありましたが、ひとまず発売されることが決まったのはとても喜ばしいことだと思います。

どこでもきっぷとは?

「 JR西日本どこでもきっぷ 」とは、3日間JR西日本管内の全線(特急や新幹線含む)が乗り放題となるきっぷです。価格は大人1人22000円です。指定席も6回まで利用することができます。

なお、近畿地方を通る新幹線である東海道新幹線の米原~新大阪間は、JR東海が運営する路線であるため、このきっぷで乗車することはできません。

きっぷは利用者が1名の場合でも買うことができるため、一人旅に活用することも可能です。

「どこでもきっぷ」は、JR西日本の特急や新幹線等のきっぷを予約できるサイト「e5489」でのみ購入することができます。駅窓口などでは販売していないので、注意が必要です。e5489で購入したきっぷを受け取れる駅は限られているため、エリア外(関東地方など)から旅行に出発する場合は、きっぷを受け取れる駅まで別途料金を払って移動する必要があります。

なお、有効期間が短い2日間用の場合は、旅行会社を通して購入することもできるようです。

どこでもきっぷの魅力

どこでもきっぷの最大の魅力は、リーズナブルな価格で特急や新幹線の旅を楽しむことができるという点でしょう。きっぷは3日間利用できて22000円なので、1日あたり7000円程度となります。

新幹線を使って新大阪ー博多間を往復するだけで容易に元が取れてしまいます。(新大阪ー博多間を山陽新幹線で移動すると、片道料金は約15000円)

利用可能エリアはとても広いため北陸、近畿、中国地方など日本のさまざまな地域を鉄道で巡る旅をお得に楽しめます。

指定席を6回まで利用できるのもありがたいです。コロナ禍で移動需要が減少しているとはいえ、このようなお得なきっぷが出ると、「じゃあ、旅行に行ってみようかな」と旅に出る人が続出することが予想されます。

そうなれば、特に利用者が多そうな北陸・山陽新幹線、特急サンダーバードなどは自由席が混雑することも考えられます。

でも指定席をあらかじめ予約しておけば、自分の乗りたい席(窓側など)に確実に座ることができ、より快適に旅を楽しめることでしょう。

面白そうな旅のプランを考えてみる

最後に、「どこでもきっぷ」を使ってできそうな旅プランを1つ考えてみたいと思います。

それは、「JR西日本の最北端、最東端、最西端、最南端の駅を巡る旅」です。

JR西日本公式サイトによると、JR西の最北端の駅は七尾線の和倉温泉駅(石川県)、最東端の駅は大糸線の中土駅(長野県)、最西端の駅は博多南線の博多南駅(福岡県)、最南端の駅は紀勢本線の串本駅(和歌山県)です。

それぞれの駅は離れた場所にあるため、4つ全ての駅を3日間で訪れるのは難しいかもしれませんが、挑戦してみると面白そうです。

東から攻めるのであれば、まずは糸魚川から大糸線南小谷行きで中土へ向かい、中土からは折り返して糸魚川に戻り、糸魚川からは北陸新幹線+七尾線の特急or普通列車で和倉温泉駅に向かい、和倉温泉駅からは特急で新大阪へ、新大阪からはまた特急で串本方面へ・・・というような旅程が浮かびます。

博多南がJR西最西端であることはそこそこ知られていると思いますが、中土駅はその存在を知っている人自体が多くないと思いますので、大糸線JR西区間を応援するうえでも良い旅かもしれません。

補足:関東地方から近い場所にあるe5489対応の駅

先ほども述べたように、関東地方などJR西日本エリアでない地域から旅行する場合は、e5489で買ったきっぷを受け取れる駅まで自腹で移動しなければなりません。移動費用を抑えるためには、なるべく関東地方から近い場所にあるe5489対応駅を探す必要があります。

関東地方から近い場所にあるe5489対応の駅は、新潟県糸魚川市にある糸魚川駅(北陸新幹線・大糸線)や、滋賀県米原市にある米原駅(東海道線)などがあります。ともに新幹線が止まる駅なので、新幹線代を負担できるのであればきっぷ受取に苦労することはなさそうです。

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