こんにちは。私は今年春から公共交通だけを使って、北海道各地を巡っています。
今回は、北海道檜山地方の各自治体を公共交通で巡る方法をご紹介いたします。
不思議な形をした檜山地方
北海道檜山地方は、道南エリアに属しています。代表的な自治体は江差町、せたな町などです。
北海道の各振興局(総合振興局)の中で、総人口が最も少ない場所でもあります。
上記のサイトをご覧いただけると分かりますが、檜山地方は八雲町を境に2つに分かれた形をしています。
このような形になったのは、当時檜山地方に属していた旧「熊石町」が、渡島地方の「八雲町」に吸収合併されたことが原因です。
熊石町が八雲町の一部となり、まるごと渡島地方になったため、飛び地が出来てしまったというわけです。
檜山地方には、鉄道がない
檜山地方は、鉄道が全くない地域としても知られています。かつては瀬棚線や、江差線などがあったのですが、いずれも廃止されてしまいました。
つまり、公共交通で檜山を巡るなら、バスを使う他ないということが分かります。鉄道廃止代替バスが走っているので、それを活用します。
各自治体へのアクセス
さて、ここからは檜山地方各自治体へのアクセス方法をご説明させていただきたいと思います。
江差町、厚沢部町:函館から比較的近く、行きやすい
函館~江差町間には、函館バスが路線バスを走らせています。旧JR江差線とは別ルートを走っています。
路線バスですが、便によっては高速バス車両が使われることがあり、快適に移動できます。
函館駅前から、五稜郭や新函館北斗駅を経由し、厚沢部町、江差町へと向かいます。
函館から江差までの所要時間は2時間以上。時間はかかりますが、函館や新函館北斗から手軽にアクセスできます。
乙部町、上ノ国町:乗り換え必須で、若干行きづらい
函館から直接行くことはできず、到達難易度がやや上がります。
乙部町には、途中の「江差病院前」バス停で乗り換えます。乗り換え時間は短く、スムーズに乗り換えられることが多いです。
上ノ国町には、終点の「江差ターミナル」で乗り換えます。江差と木古内を結ぶ、旧JR江差線代替バスが走っているので、それを利用します。
江差からでなく、木古内から上ノ国町に訪れるという方法もありでしょう。
せたな町、今金町:旧国鉄瀬棚線代替バスを使う
檜山地方の北側、せたな町と今金町には、同じく函館バスの瀬棚線を活用します。
旧国鉄瀬棚線の代替バスで、長万部駅から中ノ沢駅、国縫駅を経由して、せたな町まで向かいます。
長万部駅では、札幌・函館方面の特急北斗に接続しているため、乗り換えがしやすく便利です。
始発の長万部から、せたな町までの所要時間は1時間30分ほどです。

長万部までは、札幌や函館から特急で2時間ほどかかります。そこからさらにバスで1時間以上かかるので、アクセスはやや大変です。
奥尻町:フェリーor飛行機を使う
日本海に浮かぶ島、奥尻島。この島を構成する自治体が、奥尻町です。
奥尻町には、フェリーと飛行機でアクセスすることができます。
フェリーを利用する場合は、江差港から出ている「ハートランドフェリー」を活用します。
江差港は江差町中心部にあり、函館バスのバス停もあります。函館から直接行くことが可能です。
フェリーの便数は時期によって異なり、夏場は多く冬場は少なくなっています。

以前は、せたな町からも奥尻島へ行くフェリーが出ていましたが、現在は運航休止となっています。
飛行機を利用する場合は、函館空港や丘珠空港(札幌市)から出ている路線を活用します。
函館空港からは平日、丘珠空港からは土日祝に路線が出ています。曜日によって路線が変わるため少しややこしいです。
函館バスは交通系ICカード利用可!フリーきっぷもある!
今回は、檜山地方各自治体への公共交通を使ったアクセス方法をご紹介いたしました。
檜山地方に向かう場合は、函館バスが大変重要な手段になることが分かったと思います。
函館バスでは、SuicaやPasmoといった交通系ICカードが全ての路線バスで使えます。小銭を用意する必要がないので、便利ですね。
お得なフリーきっぷも発売されています。「江差・松前周遊フリーパス」というきっぷです。
スマホから買えるデジタルチケットもあり、利便性も高いです。
