10月6日午前2時46分ごろ、岩手県沖を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。青森県階上町で震度5強、八戸市や南部町、そして岩手県盛岡市で震度5弱を観測しました。
今年(2021年)は東北地方を中心に震度5を上回る地震が何回か発生していますが、最大震度が5強以上の地震は5月1日に宮城県沖で発生した地震(最大震度5強)以来約5カ月ぶりのことになります。
東北地方の太平洋側は強い地震が発生しやすいエリアであり、特に10年前の2011年3月11日に三陸沖で発生したマグニチュード9の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、国内観測史上最大の超巨大地震として記憶に新しいですが、岩手県周辺でも過去に大きな地震が発生しています。
気象庁の震度データベースで調べて見ると、2015年2月17日には今回の地震と震源が近い岩手県沖で最大震度5強の地震が発生していますし、2008年7月24日には岩手県沿岸北部で最大震度6弱の地震も起きています。
最近では東北地方だけでなく石川県能登地方などでも地震が頻発していますので、住んでいる地域に関わらず地震に備える活動を進めていかなければなりません。
今回の地震は発生時刻が午前2時台と深夜帯でした。夜間に巨大地震が発生した例もいくつかあるため、就寝する際には枕元に懐中電灯やスリッパ、携帯電話やラジオなどを用意しておくなど、防災減災に有効な施策を日常的に行っていくことが求められるでしょう。