皆さんこんにちは。
今回は、最近話題(?)の信越本線高速化について考えます。
JR信越本線新潟エリアについて
信越本線は、新潟県と長野県・群馬県を通る路線です。このうち新潟県は、新潟~直江津の約140kmを抱えています。
新潟から新津(秋葉区)、東三条(三条市)、見附、長岡、柏崎、直江津(上越市)と、県内の主要エリアを通ります。
本数は概ね1時間に1本ほどはあり、特に人口が多い新潟~新津間は20分に1本以上の高頻度運転をしています。
信越線には特急しらゆき号と呼ばれる優等列車も走っており、新潟を代表する幹線であることが伺えます。
信越本線の高速化が話題になっているのはなぜ?
信越本線は新潟を代表する路線でありますが、1つ問題点があります。
それは、信越本線沿線から北陸新幹線沿線へのアクセスが悪いという点です。
北陸新幹線は、長野県から新潟県上越地方を通り、富山・金沢方面に進みます。県内には上越妙高と糸魚川の2駅があるのですが、この2駅は信越線エリアからのアクセスが良くないのです。
確かに上越妙高へは特急で新潟・長岡方面からアクセスできますが、時間がかかります。所要時間は新潟~上越妙高で約2時間、長岡~上越妙高で約1時間です。
新潟~長岡間には上越新幹線が通っており、所要時間を短縮できます。しかし、長岡~上越地方を結ぶ新幹線はありません。このため、新潟・長岡と上越地方は行き来がしづらくなっているのです。
北陸新幹線沿線エリアへのアクセスが悪いということは、新潟から北陸・京都・大阪方面へのアクセスが良くないということでもあります
北陸新幹線が新大阪まで延伸するとされている中、新潟と北陸・関西地方のアクセスを改善する価値はどんどん高まっています。
新潟⇔北陸・関西エリアのアクセスを改善すれば…
北陸新幹線が新大阪まで延伸すると、上越妙高~新大阪間の所要時間は片道2時間30分程度になります。
乗り換えが必要で、3時間30分以上かかる今の状況と比べると、大きな変化と言えます。
現在、新潟⇔大都市圏を結ぶ交通インフラは、東京へ向かう新幹線が他を圧倒しています。そのため、新潟県民は東京志向となっています。
毎年、たくさんの県民が首都圏に流出しているのです。
新幹線が新大阪まで延伸し、信越本線高速化を進めれば、この「東京志向」が変わっていくかもしれません。
新潟から京都・大阪方面に旅行に行ったり、移住したりする人も増えていくでしょう。反対に、関西方面から新潟へ足を運んでくれる人も飛躍的に増えると考えられます。
これまでの新潟県は、「東京以外の大都市に行くには不便な土地」でした。しかし、今後の取り組みによっては、関西にも手軽にアクセスできるようになります。
東京にも関西にも行きやすい県になれば、魅力度もより高まるでしょう。他県から人を呼び込んでいくためにも、必要な施策だと思います。