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慶應で印象に残っている授業:礒﨑 敦仁教授の「地域文化論」

地域文化論 大学

皆さんこんにちは。今回も、慶應義塾大学で印象に残っている授業を紹介します。

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地域文化論(日吉キャンパス)

今回は、礒﨑 敦仁教授の「地域文化論」という授業を紹介します。

この授業は、朝鮮半島(北朝鮮)研究者として日々メディアなどにも出演される礒崎教授が、北朝鮮にまつわるさまざまなことを解説されるという内容です。

私がこの授業を履修した理由はズバリ、私自身が北朝鮮に興味があったからです。

北朝鮮」という国は、日本から非常に近い距離にありますが、拉致問題などもあり、国交は樹立されていません。

それゆえに、北朝鮮の「リアル」を知っている日本人はほとんどいません。

近くにありながら内情がほとんど分からない、そんな国が現代にあるというのはとても不思議ですが、興味深いことでもあると思います。

そのような理由から私は高校生頃から北朝鮮に興味を持つようになりました。インターネットで北朝鮮という国や文化・音楽について調べたり、短波ラジオを使って「朝鮮の声放送」(北朝鮮のラジオ放送局が放送している日本語放送)を聞いたこともありました。

その影響で、私は朝鮮語(韓国語)をほんの少しだけ知っています。

大学に進学して、どんな授業があるかなとシラバスをめくっていると「地域文化論(北朝鮮)」という科目を見つけました。すぐに「これだ!」と思い履修を決めました。

この授業では、訪朝経験が多数あり、北朝鮮について精力的に研究されている教授の貴重なお話を聞くことができます。

北朝鮮という国の概要や、歴史・政治・観光などあらゆることを学べます。一般教養の科目とは思えない密度の濃さです。

礒崎教授の個性的な語り口も興味を誘います。北朝鮮というマイナーかつ日本と縁が薄い国の研究をしているだけあって(?)、彼はとても変わった面白い方です。

毎週毎週面白く興味深いお話をしてくださるので、いつも授業に集中できていました。

礒崎教授には、他にも素晴らしい点がいくつかあります。1つ目は、「私語に厳しい」ところ。

私語をしている学生がいれば、すぐさま注意してくれます。私語がひどい場合は名前を聞いて、教室から退出してもらうこともありました。

私語をする学生というのは、授業を楽しみにしている私達にとっては「敵」でしかありませんから、このような対応はとても有難かったです。

2つ目は、「北朝鮮に関して、中立的な発言が多かった」ことです。北朝鮮研究者の中には、ほぼ100%北朝鮮に与する発言をする人も少なからずいます。

一般教養の科目だったからなのかもしれませんが、礒崎教授は北朝鮮をただ擁護したり、ひたすら否定したりするわけではなく、極力中立的な視点からお話をされていたと思います。

教授自身が自分の考えを学生に押し付けず、学生個人の考えに委ねるというやり方は、とても素晴らしいと感じます。

なお、この「地域文化論」には「北朝鮮マニア」と思しき学生が結構な数おりました。私はネットで北朝鮮マニアが日本にもある程度いることは知っていましたが、リアルでその姿を見たのは初めてでした。

北朝鮮に興味がある方はもちろん、そうでない方も安心して楽しめる授業だと思いますので、慶應生で履修に迷っている方はぜひ履修してみることをおすすめします。

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