旅6日目(2022年10月10日)
今日は、旅の最終日。北見から、特急を乗り継いで札幌へ帰る。
ホテルから見た、北見の市街地。北見市は10万以上の人口を抱える自治体ということもあり、かなり都会的な風景が広がっている。
ルートインGrand北見駅前をチェックアウト。追加精算がない場合は、カードキーをフロント横の入れ物に入れておくだけでチェックアウト完了だ。
JR北見駅。三角の屋根が印象的。駅前には花が置かれていて、綺麗だった。
北見から、8時56分発特急大雪2号に乗って、旭川まで行く。
普通、JR北海道の特急列車には、もちろん車内販売はない。
しかしこの日は、北見市の方々による車内販売が行われていた。どうやら北見工業大学の鉄道研究会の方々も関わっているようだ。
車内販売案内の放送では、「アルプスの牧場」のオルゴールが流れた。鉄道研究会の人だから、鉄道ファンが喜ぶオルゴールを鳴らしてくれたのだろうか。
北見駅を発車すると、車内販売のメニューが配られた。メニューは全員に配られていたが、近くの席で新聞を読むのに夢中になっていたおじさんは、メニューを受け取ることもなくひたすら新聞を読んでいた。
留辺蘂(るべしべ)駅を出たあたりから、車内販売が始まった。私も何か買おうかと思ったが、呼び止めるタイミングが見つからず買うのをやめた。
車内販売は結構好調のようで、買い求める人も多かったみたいだ。
特急大雪2号は、北見を出ると留辺蘂、生田原、遠軽、丸瀬布、上川と停車する。なぜか旧白滝村の白滝は通過する。
別に白滝に停車してもそれほど変わらないのではと思うのだが、通過する意義は何だろうか?
遠軽では、列車の進行方向が変わる。つまり、座席の向きを変える必要が出てくる。というわけで、自分の席の方向を変えたのだが、前後の席は誰も座っていなかったので、そのままにしておいた。
すると、近くにいた人が、私の前後の席を転換していた。指定席車両だから、人が座っていない席も向きを変えておくべき、ということだろうか?
丸瀬布から上川までの区間は、1時間近く停車しない。ここまで長時間走り続けるのは、北海道だと特急おおぞらの池田⇒釧路(白糠通過便)がある。
特急大雪号は、国鉄時代からの車両「キハ183」が使われている。しかも最近国鉄時代の塗装が復活したとあって、沿線にはちらほら撮り鉄が集まっていた。
上川に着いたら、旭川はもうすぐだ。愛別町、当麻町を通り、旭川の市街地へ突入する。
正午前、終点の旭川へ到着。12時ちょうど発の特急ライラックがあるが、それには乗らずまずは昼ご飯を食べる。
昼飯を食べる場所を探そうと、まずは旭川駅前のイオンモール4階へ行ってみたが、高い店しかない。
やっぱり駅のお店の方がリーズナブルだと判断し、1日目と同様に「なの花」で昼食を食べた。
豚丼は売切れていたので、天ぷら蕎麦をいただいた。
近くの席に、先ほど特急大雪で車内販売を担当していた大学生たちがいた。大学生というと、はしゃぎながらやかましく飯を食うというのが定番だが、彼らは静かに車内販売の商品のことなど、色々話し合っていた。
やはり国立大学の学生はしっかりしてるなと思う。
昼飯を食べたので、さっさと札幌へ帰る。13時ちょうど発の、特急ライラック24号に乗車。
祝日で、三連休最終日ということもあり、列車は混んでいた。
深川駅に着くと、自分の隣の席におじさんが乗ってきた。無言でいきなり座ってきたから少し驚いた。
風貌や行動から察するに、彼はJR留萌本線に乗ってきた鉄道ファンだろう。
私は人から避けられやすい体質なのだが、なぜか北海道では比較的相席になりやすい。
それはなぜなのか?
北海道の特急や高速バスでは、「相席ガード」をしている人が多い。自分の隣の席に荷物を置いたり、通路側に座ったりして、「相席NG」オーラを出しているのだ。
空いているタイミングなら良いが、今日は三連休最終日。流石に混んできたようで、車掌さんからも「荷物は足もとか、荷物棚に置いてください」というアナウンスがあった。
しかし、私の周辺の乗客は、「我関せず」という感じで一向に荷物をどけようとしない。
何だかなあと思いながら、列車は滝川、砂川、美唄、岩見沢と停まって行く。
旭川から1時間30分弱、列車は終着の札幌に到着した。
最後は少しモヤモヤとしたが、全体としては非常に楽しい旅だった。
ありがとう、どうみん割。そして、JR北海道が出している「Hokkaido Love!6日間周遊パス」にも、感謝申し上げたい。