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ハロウィンがクリスマスやバレンタインデーになれない理由

時事問題から考える

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

もうすぐハロウィンですね。ハロウィンというと、ここ数年で認知度が急上昇したイベントの1つとして知られていますが、私は、ハロウィンがクリスマスやバレンタインデーのような国民的イベントに成長することはないと思っています。

今回はその理由について、掘り下げていきたいと思います。

理由①敷居が高いから

ハロウィンは「仮装」をするイベントだと認識されています。

仮装をするには、衣装を用意しなければならないですし、その衣装を実際に着て、誰かに披露する必要もあります。

コスプレが好きな人や、繫華街で遊ぶことに慣れている人ならともかく、普通の人にとってはハードルがとても高いです。

クリスマスの場合はケーキやチキン、クリスマスプレゼントを買えばいいですし、バレンタインデーの場合はチョコさえ買えば済みます。もちろん値段にばらつきはありますが、安いものなら1000円以下で用意できます。

つまり、クリスマスやバレンタインデーは誰でも参加しやすい、敷居が低いイベントである一方で、ハロウィンは敷居が非常に高いイベントになっているのです。

テレビでは仮装を楽しむ人の様子がよく取り上げられるので、「ハロウィンが日本にも浸透してきている」と思いがちですが、実際は全体のごく一部の人だけにしか浸透していないというわけです。

理由②ハロウィンには「男女の恋愛」が絡んでいないから

みなさんは、「クリスマス」「バレンタインデー」と聞くと、どんな言葉を思い浮かべるでしょうか。

おそらく、「恋人」「恋愛」といったワードを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。

日本国内において、クリスマスは「恋人と過ごす日」というイメージが定着しています。これはおそらく1980年代の企業プロモーションや当時の時流が影響していると思いますが、時代が流れてもこのイメージだけはほとんど崩れていないのです。

バレンタインデーは、そもそも女性が男性にチョコを送る日となっていますから、男女間の恋愛にダイレクトに影響するイベントです。チョコを送るだけで相手に自分の思いを伝えることができるなら、これを利用しない手はないでしょう。

チョコを受け取る男性の側も、当然バレンタインデーを意識することになります。2月14日になると、「本命チョコを貰えるかな?」「義理チョコでもいいからくれないかな?」と頭の中がチョコでいっぱいになる男性も少なくないと思います。

つまり、クリスマスとバレンタインデーは、恋愛に強く影響しているイベントであり、特に若者にとって親和性の高いイベントだと言えます。

その一方で、ハロウィンには恋愛という要素はあまりありません。コスプレを通じて繁華街で出会いを期待することはできるかもしれませんが、そもそも繫華街自体が大都会にしかなく、繫華街に集まる人の属性が限定的であることを考えると、弱いです。

クリスマスやバレンタインデーは場所が一切問題になりません。大都会でも、田舎でも同じように楽しめるのが魅力です。

人が多く集まる場所で仮装を披露することがメインのハロウィンは、その性質上大都市圏でしか成立しません。大都市でしか成立しないイベントが、国民的イベントに成長することは難しいと思います。

今後の企業プロモーションに注目?

以上、ハロウィンがクリスマスやバレンタインデーになれない理由を考えていきました。

今のままではハロウィンが国民的イベントになることはないでしょうが、今後の流れによっては変わるかもしれません。

例えば、1980年代~90年代にJR東海が流したCM「クリスマス・エクスプレス」によって、「クリスマス=恋人と過ごす」イメージができたように、メディアや企業の影響でハロウィンに対するイメージが大きく変わることも考えられます。

ハロウィンを取り巻く環境は将来どうなっていくのか。注目していきたい所です。

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