2022年11月13日から18日まで、ちょっと十勝へ出かけていた。
旅行記はおいおい投稿するとして、今回は十勝地方の公共交通について、簡単に書いてみたい。
十勝地方は、大きく4つに分けられる
十勝地方は、公共交通の種類ごとに、以下の4つに分けることができる。
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①鉄道(JR根室本線)がある地域
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②旧国鉄士幌線沿線地域
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③旧国鉄広尾線沿線地域
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④旧ふるさと銀河線沿線地域
それぞれの区分に含まれる自治体は、
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①… 帯広市、池田町、新得町、清水町、芽室町、幕別町、豊頃町、浦幌町、(鹿追町)
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②… 上士幌町、士幌町、音更町、(鹿追町)
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③… 中札内村、更別村、旧忠類村(現幕別町)、大樹町、広尾町
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④… 池田町、本別町、足寄町、陸別町
鹿追町が括弧になっているのは、町内にいずれの路線も通っていないからで、地理的に新得町や音更町が近いため、①と②に分類している。
4つの分類を詳しく見る
ここからは、4つの分類を詳しく見ていきたいと思う。
まず①は、JR根室本線が通っているエリアを指す。JR根室本線は十勝地方を横断しており、特急列車「とかち」号や「おおぞら」号も運行されている。
特急列車が停車する自治体もあれば、停車しない自治体もある。具体的に言うと、
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全ての特急列車が停車する… 帯広市、池田町、新得町
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一部特急列車が停車する… 清水町、芽室町、浦幌町
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一切停車しない… 幕別町、豊頃町
以上となる。当然ながら、特急列車が停車する自治体の方がアクセスしやすいのは言うまでもなく、一切停車しない幕別町や豊頃町は、他と比べてアクセスしづらいことが分かる。
ただ、幕別町は帯広都市圏に入っているせいか、路線バスが充実している。JR幕別駅や札内駅から、帯広へと向かうバスは頻発しているため、鉄道よりバスの方が優位な地域だと見ることができる。
一方、豊頃町は町外にアクセスできる公共交通機関が鉄道しかなく、特急列車が停車しないため、手段は普通列車に限られる。
豊頃町を通る普通列車は本数が少ないばかりか、豊頃町中心部はJR豊頃駅から離れた場所にあるため、公共交通だけで豊頃町中心部へ行く難易度は高いと言えよう。
②は、かつてあった国鉄士幌線の沿線地域を指す。現在は十勝バスと北海道拓殖バスが士幌線代替バスを、帯広~糠平(上士幌町)間で運行している。
利用者が少ない、上士幌~糠平間はバス本数が極めて少なく、気軽に利用することは難しくなってきているが、帯広~上士幌間は割と本数があり、利用は難しくないレベルと言える。
また、北海道内で一番人口が多い「町」である「音更町」には、士幌線代替バス以外にもバス路線があって、本数は更に多い。帯広と音更町との行き来は活発で、公共交通での利便性は高いと考えられる。
③も、②と同様にかつて在った路線、国鉄広尾線の沿線地域を指す。士幌線と同様、十勝バスが広尾線代替バスを運行している。
広尾線代替バスは、帯広市中心部や郊外を少し回った後、愛国、大正、幸福と進み、その後は中札内村、更別村、旧忠類村、大樹町を通って、広尾町へと至る。
本数はそこそこあり、1~2時間に1本ペースで運行されている。帯広~広尾間は片道約2時間20分かかるため、日帰りするのが大変という意味では難易度が高いと言える。
④は、かつて「北海道ちほく高原鉄道」が運営していた「ふるさと銀河線」の沿線地域を指す。
ふるさと銀河線の代替バスも、②や③と同様、十勝バスが運行している。
ふるさと銀河線代替バスは、帯広から札内、幕別を通って池田へ行き、そこから旧ふるさと銀河線沿線地域を進んでいく。池田ではJR池田駅前に停車し、鉄道からも乗り継げやすくなっている。
バスはだいたい2時間に1本くらいのペースで走っている。帯広~陸別間は片道約3時間かかるため、所要時間的にはやや難易度が高くなると言えよう。
最後に、①と②両方に「括弧」で含まれていた、鹿追町について。
鹿追町には帯広や新得から路線バスが出ており、帯広からは約1時間、新得からは約30分でアクセスできる。
バスは1~2時間に1本ほど走っており、アクセスは難しくない印象だ。
最後に:十勝地方は、公共交通が利用しやすい
今回は、十勝地方を4つに分けて、それぞれの公共交通について簡単に書いてみた。
十勝地方を実際に旅してみて分かったことだが、十勝はどこに行くにも公共交通が最低限整備されていて、それほど不自由なくアクセスできることが分かった。
おそらく、十勝地方は他のエリアと比べて人口がそれほど減っていないこと、帯広市が十勝の(文字通り)中心にあって、公共交通を整備しやすいことが理由として挙げられると思う。
十勝を旅した旅行記については、今後少しずつ書いていきたいと考えている。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。