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空中歩廊についての感想

北海道・札幌

2023年3月10日、札幌市中央区のJR苗穂駅から、複合商業施設「アリオ札幌」の2階を直接結ぶ、「空中歩廊」が開通した。

私も最近行ってみたのだが、報道通り駅から商業施設内まで、一切外へ出ずとも移動することができるようになっていて、素晴らしいと思った。

しかしながら、少し残念に思った点は、アリオ札幌内から空中歩廊へ行くまでに必ず「トイザらス」を通らなければならない点。

トイザらスという店の性質上、店内は子どもが多く、あちこちを歩き回っている。

そんな店内を縫うように歩いて、空中歩廊まで向かう必要があるので、若干使いづらいというのが正直なところだった。

それに、アリオ札幌内では、空中歩廊の入口がどこにあるのかを示す具体的な案内がない。

初見の客であれば、どこかの店内を通ることなどなく、直接空中歩廊入口へと向かえるだろうと思うはずだが、実際は異なる。

よりスムーズな流動を実現するためにも、空中歩廊へ行くには、トイザらスを通って行く必要があることを分かりやすく示すことが必要だろう。

そして、もう1つ改善できるポイントとして考えたのは、空中歩廊内の床などに、客の進行方向を誘導する「矢印」(床面誘導矢印)のようなものが書かれていない点だ。

札幌駅や大通ほど、多くの人が行き交うエリアではないが、土日は家族連れを中心にたくさんの人が空中歩廊を利用するはずだ。

しかしながら、客のスムーズな動線を目的とした矢印が書かれていないため、向こう側から来た人とぶつかる危険性も高まる。

現に札幌市内の各地下鉄駅では、床面誘導矢印が書かれていない駅が多く、それを起因として乗客同士がぶつかりそうになるという場面を何度も目撃している。

苗穂駅周辺がより発展し、周辺人口が増えれば、誘導矢印の必要性はより高まることになろう。

とはいえ、車社会一辺倒という流れが続く中、駅から商業施設にダイレクトアクセスできるという「大都会的」設備が札幌市内で完成したことは、喜ばしいことだと思う。

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