本日はブックオフ18店舗目、手稲区にある「札幌前田店」に行ってみる。
目次
- 北24条駅⇒手稲高校⇒ブックオフ札幌前田店
- ブックオフ札幌前田店
- ブックオフ札幌前田店⇒西友手稲店・手稲区役所
- 手稲区役所⇒曙図書館
- 曙図書館⇒JR手稲駅⇒地下鉄宮の沢駅
北24条駅⇒手稲高校⇒ブックオフ札幌前田店
まずは、地下鉄南北線の北24条駅前まで行く。
駅前にある北24条バスターミナル。
ここから札幌駅前や東豊線元町駅、前田森林公園、新千歳空港など各方面にバスが出ている。
北24条バスターミナルから、中央バスの手稲高校行きバスに乗る。
初めて乗る系統なので、乗り場がよく分からなかった。
私が乗る北72新川線は、1番のりばから発車するらしい。
(同じ「手稲高校」行きでも、北72は1番のりば、北73は2番のりばから発車する)
北24条駅前 のりば地図 | 北海道中央バス「北24条駅前」のりば地図が確認できます。地図上の「のりば番号」を選択すると、選択したのりばから発車するバスの路線・行き先transfer.navitime.biz
札幌市北区から手稲区への移動は、北24条から手稲高校、前田森林公園方面に行くバスを利用するか、麻生駅前から石狩市を通って手稲駅前へ至る路線を利用するほかない。
麻生から手稲へ至る系統は、途中石狩市を通るせいか運賃が割高になっており、片道360円もかかる(北24条から手稲高校の場合は240円)ため、北24条を出発地にすることにした。
北24条バスターミナルを出発したバスは、新川を経由し、手稲区の手稲高校を目指す。
平日だが乗客はそこそこいて、10人以上が乗っていたが、そのほとんどが北区内で下車した。
30分ほどバスに乗り、終点の手稲高校着。
終点まで乗ったのは私だけであった。
高校前のバス停なので、おそらく通学時間帯は高校生で混雑するのであろう。
手稲高校から、道道44号線石狩手稲線を南下し、ブックオフ札幌前田店まで向かう。
新川中央橋付近の交差点で、タンクローリーが思いっ切り歩行者妨害をしてきた。
歩行者妨害に関する交通ルール:歩行者や自転車が横断しているときや横断しようとしているときは、横断歩道や自転車横断帯の手前(停止線があるときは、その手前)で一時停止をして歩行者や自転車に道を譲らなければなりません。
横断歩道は歩行者優先です|警察庁Webサイト横断歩道の歩行者優先 信号機のない横断歩道 警察庁 www.npa.go.jp
雪が溶けてきて、札幌市民の交通マナーが徐々に悪くなってきている(「通常」状態に戻りつつある)ことを実感する。
(※札幌市民は、雪が降る12月~3月の時期は、積雪や凍結といった物理的制約が影響して常識的な運転をするが、雪が溶けた途端に自己中心的な運転をし出す人が現れる。)
途中、「地下鉄を手稲に!」という文字とともに、札幌の政治家の写真が掲載されているポスターを見かけた。
地下鉄東西線が宮の沢から手稲区まで延伸してくれれば、かなり便利になるだろう。
路線バスの運転士も不足していることだし、この際主要バス網を全て地下鉄にするくらいの公共交通大改革が求められるというのが私の主張だが、札幌レベルの都市にとっては無理難題なことだろう。
それにJR北海道にとっては、札幌圏の貴重な収入が減ってしまうことになる(もし地下鉄があれば、大通に行く人の多くはJRでなく地下鉄を利用すると思われる)ので、地下鉄の延伸は嫌がるのではないだろうか。
まあ、それ以前に今後の人口増を見込めない札幌市の側も、地下鉄延伸には難色を示しているようで、残念ながら手稲に地下鉄が来る可能性は低いと思う。
ドン・キホーテ手稲店が見えてきたら、右側に進路を変え、下手稲通りに入る。
下手稲通りにもロードサイド店舗や病院が多く立ち並んでいて、車通りはもちろんのこと、歩いている人もそこそこいた。
手稲区についてはあまり知らないが、結構栄えているエリアなのだろう。
手稲高校から30分以上歩き、ようやくブックオフ札幌前田店に到着した。
やはり北区から路線バスだけでアクセスするのは、結構大変だった。
なお、この店舗の最寄りバス停はジェイアール北海道バスの「前田6条12丁目」で、地下鉄宮の沢駅やJR手稲駅北口方面からのバスが停車する。
ブックオフ札幌前田店
さっそく札幌前田店の110円コーナーをチェックする。
岩波文庫は、「武士道」や「学校と社会」など4冊。
海外文学本の棚にも2冊だけあった。(「黒い蜘蛛」「ルバイヤート」)
夏目漱石本の中に、岩波文庫が2冊(「坊っちゃん」)。
毎度おなじみ「銀の匙」も紛れていた。
2017年に第157回直木賞を受賞した、「月の満ち欠け」という作品も2冊あった。
太宰治の「人間失格・グッドバイ」もあった。
これらの他に、川端康成の「雪国」も1冊だけ置かれていた。
岩波文庫の本は、全て一緒くたにまとめられていることが多いと思っていたのだが、店舗によっては文学系の本はバラバラに置かれている場合もある。
そのため(最近気づいたことだが)、岩波文庫の本を探そうとする場合、「岩波文庫」と書かれたエリアだけでなく、110円文庫本コーナーを満遍なく見て回る必要がある。
講談社学術文庫については、「現代社会論」「日本女性の生活史」の2冊。
110円でない岩波文庫、講談社学術文庫もついでに見てみたら、講談社学術文庫は「平家物語」が多く、10冊近くあった。
岩波文庫については、「自選 谷川俊太郎詩集」や「被差別部落一千年史」などがあった。
最近は新書より文庫本メインになってきたので、新書本を買うことは基本なくなりつつあるのだが、一応新書本コーナーも見てみる。
また、他にも店内に110円本(小説)をフィーチャーした売り場があって、そこも見てみたが興味のある本は特になかった。(岩波文庫の本もなし)
さて、この札幌前田店の特徴を言うなら、本棚の高さが他の店舗と比べて圧倒的に高いという点があると思う。
私の身長は180㎝くらいあって、一番上に置かれた本にも手は届いたが、背伸びをしないと厳しかった。
一応店内には脚立が置かれているとはいえ、高齢者の人などが使うのは少し危ないのではないだろうか。
他の店舗ではもう少し高さが抑えられていることを考えると、この店舗は何らかの理由(敷地面積が狭いなど)があって、本棚を高くせざるを得なかったのだろうか。
110円コーナーを隅から隅まで見て回り、最終的に岩波文庫の「人間失格・グッドバイ」「月の満ち欠け」「学校と社会」の3冊を買った。
「人間失格・グッドバイ」については、以前光星店の110円コーナーで見たことがあり、今度行って残っていたら買おうかと考えていたので、今回偶然前田店で出会うことができたのは良かったと思う。
ブックオフ札幌前田店⇒西友手稲店・手稲区役所
ブックオフを退店し、ドン・キホーテ手稲店の辺りまで戻って、それからは道道44号線を手稲駅方面に南下する。
途中、500円玉のような硬貨が道ばたに落ちているように見えたが、素通りしてしまった。
きっと交番に届ける人なんて(此処には)いないんだろうなと思ってしまうのは、札幌を過小評価し過ぎだろうか。
しばらく歩くと、駅前にある西友手稲店が見えてきた。
西友とJR手稲駅は空中歩廊で直結していて、駅から外に出ずにアクセスすることができるようだ。
ちょうどJR苗穂駅とアリオ札幌の関係と同じような感じだろう。
西友の入口で、独り言なのか歌っているのか?よく分からないが一人で声を出しているおばさんに遭遇した。
西友では2階に入っている「QBハウス」を利用し、髪を切ってもらった。
女性の理髪師に対応してもらったが、今まで利用した店舗とは違う部分があった。
自分の荷物を入れるためのクローゼット的なスペースを開け閉めする扉があって、普通は理髪師が扉を開けておいてくれるのだが、その人は特に何もしてくれなかった。
そのせいで扉が勝手に閉まるので、私がそれを支えながらカバンとコートをしまわなければならなかった。
その理髪師の応対は別に普通だったが、私のすぐ前に対応していたお婆さんが「マスク付けてても大丈夫?」と訊くと、その人は「大丈夫です!」と半ば冷たい声色できっぱり言っていたので、変わった人だなと思った。
店内では、北陸新幹線敦賀延伸に関するラジオ放送(TOKYO FMの松任谷由実のラジオ番組と思われる)が流れていた。
ラジオから聞こえる、新幹線駅のサウンドを聴いていたら、少し本州が恋しくなった。
今年は機会があれば、北海道から出ることを考えようかな。
(旅行か、或いは北海道からの引っ越しかは分からない)
散髪後は手稲区役所方面に向かう(上の写真とは逆の方向)。
西友手稲店は、手稲区役所や区民センターとも直結している。
これはとても便利だと思う。
それから、区役所の2階にある食堂に入った。
西友にもマクドナルドやケンタッキーが入っているらしいが、平日だから区役所食堂を利用する。
ザンタレ定食(600円)を食べた。
この食堂の人気メニューらしい。
さて、役所に入っているこの手の食堂で毎回気になることがある。
それは、利用者(客)の職員が基本的に怠そうというか、兎に角無言で食堂の人に何も言わないという、あの無愛想さである。
牛丼屋などでも同じことなのであるが、役所の食堂は職員の利用が多いから、特に気になってしまうのかもしれない。
以前郵便局でアルバイトをしていた時も、局内の食堂(外部の人は入れない)を何回か利用したが、やはり無愛想な客が多かったような気がする。
そういった無愛想な客が、自分の仲間内では楽しく談笑している様を見ると、嗚呼「仲間以外は皆風景」なんだなあと再認識するのである。
もちろん仕事で疲れている部分もあるだろうし、そもそも食堂で無言というのは別に公務員や郵便局職員、配達員だけでなく、ほとんどの日本人がそうだろうし、事実私も初めての利用であたふたしていて、挨拶のようなことは出来なかった。
そんなことを考えながらザンギを喰らう。
かなりボリュームがあって、これで600円というのは本当にお得だと思う。
ザンタレ定食を食べていたら、後ろからゴホゴホ咳をする音が聞こえてきたので、早食いモードに入ることにした。
ザンギ1個をほとんど噛まずに飲み込んだ。
食べ終わって周りを確認すると、咳をしていた人は自分のすぐ近くに居たわけではなかったようなので、早食いする意味はなかったなと思った。
(今回とは全然関係のない話だが)
2022年の夏、北海道の後志地方に行ったときのこと。
札幌に帰るために高速バスに乗っていたら、途中の余市から煩い女性客が2人乗ってきて、彼女らに業を煮やした私は、小樽市の蘭島でバスを乗り捨ててしまった。
その後、蘭島のコンビニで昼ご飯を買ったのだが、すぐに札幌行きの高速バスが来ることが分かったので、バスに間に合わせるために、急いで口に押し込むようにして、買ったパンを食べた覚えがある。
今回の早食いは、それ以来約1年半ぶりのことであった。
手稲区役所⇒曙図書館
昼飯を食べたら、区役所をざっと見て外に出る。
区民センターも見てみたが、図書室はないようだ。
(厚別区、清田区、手稲区は区民センター図書室がない。おそらく図書館が区民センターからすぐ近くにあるからだろう。)
手稲区役所から、曙(あけぼの)図書館へ向かう。
図書館は駅や区役所から若干離れたところにあって、手稲区体育館の近くにある。
気温が高いので、歩道の雪はかなり溶けていて、水溜りができている。
しかしながら、日陰になっている場所は未だ凍結が続いていて、水溜りに足を濡らしつつ、凍結にも気を付けなければならないという状況だ。
区役所から10分ほど歩き、曙図書館に着いた。
曙図書館は手稲区のメインの図書館で、初めての訪問。
館内は広々としていて、蔵書数も結構多いような印象だった。
ここで本を何冊か借りた。
曙図書館⇒JR手稲駅⇒地下鉄宮の沢駅
曙図書館を見たので、そろそろ帰ろうと思う。
図書館の近くにもバス停があって(手稲区体育館前)、そこから宮の沢駅まで行くこともできるのだが、30分近く待たないとバスが来ないようなので、手稲駅まで行くことにした。
手稲駅までの道のりがよく分からず、迷いながら跨線橋の辺りまで進む。
駅前は何となく忙しない動きの人が多く、余裕のない雰囲気を感じる。
以前小樽市の銭函から徒歩で手稲区の星置に入った時も感じたが、この雰囲気を言語化するのはなかなか難しい。
跨線橋に上ると、JR函館本線の線路が見える。
何とか手稲駅の南口までやってきた。
南口のバス停を見ると、10分後に宮の沢駅行きのバスが来るようだ。
これに乗ろうかと思ったが、バス停付近に何やら独り言を喋っているおじさんが居たのと、10分待つのが怠いので、北口に行くことにした。
エスカレーターを上がり、北口へ向かう序に、駅改札を見てみる。
手稲から札幌中心部へ行くなら、路線バス+地下鉄よりもJRを使った方が早いのだが、前も言った通りJR線はSAPICAが使えないので、今回もJRには乗らない。
手稲駅北口のバス停から、13時10分発の宮の沢駅行き路線バスに乗る。
平日の昼であるが、バス停には高校生らしき人が多かった。
3月22日の金曜日だから、終業式だったのだろうか?
宮の沢駅行きのバスは、乗客数が結構多く15人くらいは乗っていた。
終点まで行く人は少なく、手稲駅北口~前田、発寒~宮の沢駅間の移動が多かったように思われる。
やはり、手稲から札幌中心部まで行く場合は、JRを利用する人が多いのだろうか。
終点の宮の沢駅到着。
ここから地下鉄に乗って、帰路に就く。
この宮の沢駅には、札幌市内唯一の「動く歩道」がある。
(なお、新千歳空港にも動く歩道があるので、「北海道内唯一」ではない。)
Don’t walkと書かれていたが、悉く皆歩いていた。
ちなみに私も歩いていた。同調圧力というのは怖いものだね。
動く歩道があるなんて、さすが札幌!大都会だと言いたいところだが、市内中心部の博多駅に動く歩道が設置されている福岡と比べると、格の違いを感じてしまう。
なお、かつては札幌駅にも動く歩道があったらしく、北海道新幹線開業時にはまた復活する予定になっているようだ。
新幹線札幌駅のデザインは「大地の架け橋」。ホーム上に動く歩道JR北海道は、新幹線札幌駅の外観デザイン案および駅全体の計画概要を公表した。「大地の架け橋」をデザインコンセプトとし、アトwww.watch.impress.co.jp
地下鉄宮の沢駅
発車前、ホームに待機している地下鉄に乗る。
宮の沢は始発駅なので、楽々席に座れるのが良い。
停車中の電車内では、隣の車両で誰かと電話をしているおじさんの声が聞こえてくる。
ちょっとイラっとしかけたが、内なる自分がまあ、まだ発車してないから大目に見ようやと宥め、事なきを得る。
事実、この程度で苛々していたら札幌では生きてはいけない。
川上哲治氏の言うように、何事にも動じない「不動心」が大事だ。
駅には高校生が多かった。
エスカレーターで内輪のノリで騒ぐ男子高校生の間に入り、彼らに「なんだこいつ?」という視線で一瞥されながら、彼らとの年の差について考えた。
高校生と自分を比較すると、10年ほど歳が離れている。
つい最近と思っていた高校時代も、遠い昔のことになってしまった。
年齢だけは数字を重ねているが、社会経験などの観点から見ると、彼ら高校生たちとそう変わらないどころか、むしろ自分の方が劣っていると思う。
これからもどんどん年を取り続けることになるが、年齢相応の人間に成れない、「年だけ取った子ども」になる恐怖を改めて感じた。