プログラミング言語には、変数や値を分類するデータ型と呼ばれるものがあります。
今回は、この中の”int”と”float”について説明したいと思います。
int
intとは、整数型のことです。正の整数(5、100など)だけでなく、負の整数も含まれます。
Pythonでは、変数を作成する際あらかじめデータ型を宣言しておく必要がありません。つまり整数が入った変数を作成すると、その時点で変数のデータ型はint型に決定されます。
a = 5 #int型変数aを宣言する
print(a)
float
floatとは、浮動小数点数を示しています。名前がややこしいですが、簡単に言うと少数のこと(2.0、4.5など)です。こちらもintと同様にデータ型を宣言する必要はなく、少数となる変数を作った段階でデータ型が決定されます。
a = 5.0 #float型変数aを宣言する
print(a)
intをfloat、floatをintに変換する
変数をint型⇔float型に変換することもできます。変数をint型に変換したい時は、int()というメソッドを使います。
なお、変数のデータ型を確認する際には、type()というメソッドが便利です。
a = 5.0
print(type(a)) #"<class 'float' >と出力
a = int(a)
print(type(a)) #"<class 'int' > と出力
これを実行すると、1つ目のprintでは”<class ‘float’ >と出力されますが、2つ目では”<class ‘int>”と出力されます。type()を使うことによって、データ型が変換されたことがすぐに分かります。
変数をfloat型にしたい場合は、float()というメソッドを使います。
a = 10
print(type(a)) #"<class 'int' >と出力
a = float(a)
print(type(a)) #"<class 'float' >と出力
こちらも先ほどと同様に、printによってデータ型がintからfloatへ変わったことが分かると思います。
int型とfloat型同士での計算
int型変数とfloat型変数同士を計算してみると、どうなるでしょうか。
a = 5
b = 3.5
print(a+b) #8.5
print(a-b) #1.5
print(a*b) #17.5
print(a/b) #1.4285714285714286
問題なく計算ができていることが分かります。
演習問題
①int型の変数 a = 10をfloat型に変換し、データ型を出力してみてください。
②a = 5、b = 3.5という変数があります。bをint型に変換した上で、(a+b)、(a-b)、(a×b)、(a÷b)を計算し、結果を出力してください。
演習問題の解答
①
a = 10
a = float(a)
print(type(a))
②
a = 5
b = 3.5
b = int(b)
print(a+b) #8
print(a-b) #2
print(a*b) #15
print(a/b) #1.6666666666666667