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JR特急・新幹線の料金が変動制に?

最近、JR東日本が新幹線の指定席料金を見直す可能性に言及しました。現在の新幹線の指定席料金は、繫忙期と閑散期によってわずかに料金が異なっていますが、今後はさらに料金を柔軟に変えていくとのことです。

具体的には、新幹線への需要が高くなる繁忙期には料金をこれまで以上に高く、利用者が少ない閑散期には料金をより安くすることが検討されています。

鉄道の運賃・料金は飛行機や高速バスと比べると、時期や需要にかかわらず固定されている側面が強く、利用者の需要が反映されていないという問題があると思います。

数十年前であればともかく、今は「長距離移動=鉄道」という時代ではありません。東京ー名古屋間や東京ー仙台間などは新幹線が優勢になっていると思われますが、それ以外の東京ー広島、東京ー札幌、東京ー博多などでは飛行機の方が有利です。

それだけでなく、ジェットスターやピーチ航空といったLCCの存在感が年々高まっており、片道10000円以下で長距離移動をすることも可能になりました。

高速バスは価格が安く、とりわけ閑散期には非常に安いため、若者を中心に高い人気を集めています。

このような状況で、鉄道は今後厳しい時代を迎えるのではないかという懸念があります。新幹線は定時性があり、駅は都市部から近く、(列車によっては)予約をしなくても手軽に乗れるというメリットはありますが、価格の面では他の交通機関に歯が立たない状況です。

今後も鉄道の人気を維持していくために、需要に応じて料金を柔軟に変更する「ダイナミックプライシング」を導入することは必要不可欠なのではないでしょうか。

年末年始やGWといった繫忙期に移動したい場合は今までよりも料金が高くなってしまうかもしれません。しかし、料金が高くなることで繫忙期を避けて移動する人が増え、列車や駅の混雑が緩和することが期待できます。

閑散期でかつ利用者が少ない在来線特急や新幹線(例えば札幌ー稚内間や新潟ー上越妙高間など)の料金を下げれば、今までは高速バスを使っていた人が鉄道を選ぶようになるかもしれません。

鉄道運賃は、「分かりやすい」ことが強みでもあると思いますが、他の交通機関との競争を考えて、本格的な変動運賃制を導入することが必要になってくると思いました。

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