旅1日目(2022年9月14日)
北海道全市町村に行きたい!という強い意志を抱いて道内各地を旅しているが、札幌から近いのにまだ行けていない地域がある。
それは、俱知安(くっちゃん)・ニセコエリアである。俱知安を始めとする後志地方は、リーズナブルな料金で泊まれる宿泊施設が少ない。
そのため俱知安の旅はなかなか出来ずにいたが、入念に調べた結果、安く泊まれる宿が見つかったので、今回行くことと相成った。
まずは、札幌から中央バスの「高速ニセコ号」(08時35分発)に乗って俱知安町に向かう。
札幌~俱知安の往復料金は3630円だが、期間限定の「らくとくスマホチケット」を使うと、往復2710円で済む。これでは鉄道を使う余地はない。
札幌から俱知安までの所要時間は、約2時間半。直線距離は近いけれども、道路は海沿いを通って行くため、結構時間がかかる。
札幌から後志地方に行くバスは、基本小樽や余市でガラガラになる。それだけ、両都市を目指す観光客や地元客が多いということだ。
今回も例にもれず、余市から先は空いた状態で俱知安方面に向かった。俱知安十字街の到着予定時刻は11時02分。
ここから、「南十字街」のバス停に行き、11時07発のルスツリゾート行きバスに乗り継ぐ計画だった。
ただ、高速ニセコ号は中央バスで、ルスツリゾート行きバスは道南バスが運行。会社が違うため、遅れても接続は取らない。
案の定、ニセコ号は札幌で高速に入るのが遅れ、8分遅れで小樽に入った。
余市では5分遅れ程度に回復し、俱知安では3~4分遅れになったが、これではギリギリだ。
俱知安十字街に到着し、すぐさま南十字街のバス停を目指すが、数十秒の差でバスは先に行ってしまった。
乗り継ぎは出来なかった。まあ、ルスツリゾート行きは1時間後にもあるから、それに乗れば良い。俱知安で昼ご飯を食べよう。
俱知安町は、人口1万4000人ちょっとの街。後志では、小樽市や余市町に次ぐ多さだ。
人口集中地区(DID地区)もあり、メインストリートは都会的だ。
俱知安町は、後志で一番都会というわけではないが、後志総合振興局は同町に置かれている。小樽市だと札幌に近すぎてバランスが悪いからだろうか。
俱知安町役場。俱知安はスキーが有名な場所だからか、役所も雪だるまを推している。
そろそろ昼ご飯を食べよう。バスの時間が近いから、セコマで買ってサクッと食べる。
セコマでは、普段100~120円程度の安いパンを買うことが多いのだが、今回は「ホットシェフ」のパンを買ってみた。
少々値段は高い(150~200円程度)が、普段食べてるパンより美味しい気がした。
昼飯を食べた後は、俱知安町中心部を歩き、「南5条」のバス停へ。ここからルスツリゾート行きバスに乗る。
このバス停の向かい側には、大きなパチンコ屋もあった。パチンコ屋はどこにでもあるが、結構都会的な規模だ。
俱知安駅前から来たルスツリゾート行きバスは、既に5人ほど乗客がいた。意外と乗っている。
このバスは、俱知安を出るとニセコ町を経由して、真狩村、留寿都村へと至る。俱知安とニセコを結ぶという重要な役割も担っている。
ニセコ町に入ると、乗客の一部は降りて行ったが、まだ乗っている人もいた。真狩村以遠まで行く需要も結構あるようだ。
真狩村市街地にほど近い「社(やしろ)」のバス停で下車。ここから真狩村を歩いてみる。
さっそく真狩川(まっかりがわ)が見えてくる。
北海道では、「清流」として知られているらしい。確かに、清流にふさわしい綺麗さだった。
「蝦夷富士」こと羊蹄山もよく見える。
真狩村は、日本を代表する演歌歌手、細川たかし氏の出身地としても有名で、「細川たかし像」という像もある。
遠くから「細川たかし像」を撮影。
道の駅「真狩フラワーセンター」にも寄り、カントリーサインマグネットを購入。
ここからは、留寿都方面に歩いていく。Googleマップでバス停の位置を確認できるので、適当な場所でバスに乗ろう。
天気は快晴。羊蹄山がよく見える。
この辺りは農場が多いようで、(行ったことはないが)アメリカ的な感じがする。
途中、羊蹄山を眺められる展望台のある駐車場(フラワーパーキング)があった。
展望台を上って羊蹄山を見る。
しばらく進むと、「光(ひかり)」というバス停を発見。名前の響きも良いし、ここから留寿都方面のバスに乗ることにした。
光から10分ほどで、留寿都(るすつ)に到着。
留寿都は、ルスツリゾートがある場所。私は正直リゾート地には興味がないから行かないが、観光客には人気の場所だ。
札幌から直接ルスツリゾートまで行ける無料シャトルバスが走っているほか、札幌から喜茂別、留寿都を経由して洞爺湖温泉へ至る高速バス(道南バス)もある。
北海道の「村」の中では、一番アクセスがしやすい自治体なんじゃないかと思う。
留寿都村は人口約1800人と小さな自治体だが、高校がある。さきほど行った真狩村(人口約1900人)にも高校があり、村ながら健闘している印象がある。
他に道内の村で高校がある例というと、音威子府村にある「おといねっぷ美術工芸高等学校」や、更別村の「更別農業高校」がある。
さて、留寿都からは再び俱知安に戻る。
留寿都のバス停は、昭和の趣を感じる個人商店の近くにある。
留寿都から俱知安駅前行きに乗車。留寿都村、真狩村ではガラガラだったが、ニセコ町の「ニセコ高校前」のバス停から、高校生が10人ほど乗ってきた。
彼らのほとんどは、私と同じく終点の俱知安駅前まで乗っていた。もしかしたら、俱知安からJRに乗り換える人もいるのかな?
今日泊まる宿は、俱知安駅前にある「スマートホテル俱知安」。どうみん割が使える宿だ。
シングルのお部屋に宿泊。比較的最近にできたホテルのようで、USB充電に対応していた。
2日目の様子は、次の記事でお伝えします。最後までお読みいただきありがとうございました。