札幌市電に乗車、沿線について考察

以前から、路面電車のある街に憧れがある。
具体的には、旅行で行ったことがある熊本や、私の地元に近い富山市、高岡市の路面電車は特に魅力的に見える。

将来的には、路面電車で移動ができるエリアに住もうかとも考えるが、
実は札幌にも立派な路面電車がある。

札幌市中央区には、大通や狸小路、「すすきの」といった札幌の中心部を掠め、中央区の住宅街を走る札幌市電がある。
以前は他の地域にも路面電車があったのだが、その多くは地下鉄やバスに取って代わられた。

札幌市電に乗って中央図書館まで

札幌市中央区「西4丁目」電停近く。
西4丁目の電停は、地下鉄大通駅と乗り換えができるようになっている。
市電と地下鉄は、ともに札幌市交通事業振興公社が運営しており、地下鉄と市電を乗り継ぎ指定駅/電停で乗り継ぐと、割引を受けることができる。

私は札幌市に住んで1年半になるが、これまで市電に乗ったことは数回しかない。
路面電車は好きなのだが、地下鉄沿線からだと何となく行きづらいイメージがあり、滅多に乗ることがなかったのだ。

しかし、実際は地下鉄大通駅や、すすきの駅、西11丁目駅など、札幌中心部の複数の駅で乗り継ぎができるので、意外と乗りやすい。

西4丁目から市電に乗り、「電車事業所前」で下車。
ここから徒歩で、札幌市中央図書館に向かう。

この図書館は、札幌市最大の図書館として知られる。
これまで北海道内各地の図書館を巡ってきたが、この図書館は札幌に住んでいながら、今まで来たことがなかった。

市電で簡単に訪れることができるが、（実際の最寄りは「中央図書館前」の電停）やはり中心部からは若干離れている。

館内は無断撮影禁止となっていたため、写真はないが、充実している印象だった。
勉強ができるスペースも確保されていた。

近所にあったら頻繁に通いたいけれど、地下鉄と市電を乗り継いで行くのは少し大変だ。

ここからは市電沿線を歩いた。
中央図書館前の電停から、東の方向に進み、行啓通の辺りまで。

そこからは地下鉄幌平橋駅方面に向かい、地下鉄で市電沿線を後にした。

ここからは、札幌市電沿線の住みやすさについて考察してみる。

まずは、中心部へのアクセスについて。
市電は地下鉄大通駅や、すすきのを通っているため、市電を使うだけで簡単に中心部まで出られる。
しかし、札幌駅方面に行くには、一度地下鉄に乗り換える必要がある。

次に、沿線の治安について。
市電沿線は穏やかな住宅街という地域が多い印象だったが、すすきのに近いエリアの場合は、やはり治安に不安が出てくるだろう。

実は、私は約2年前に札幌市で物件探しをしていた際、市電沿線の物件を1件だけ内見していた。

その物件は「東本願寺前」の電停に近いマンションだった。
地図を見てもらうと分かるが、東本願寺前というエリアは、すすきのに近い場所にある。

徒歩で、簡単にすすきのまでアクセスできるという立地だ。
内見の際、不動産屋の人に、周辺の治安について聞いてみた。

すると、「別に治安は悪くないですよ。札幌にも治安の悪いエリアはあると言えばありますが、それは〇〇です。（あまり覚えていないが、すすきの～豊平川の辺りだったか？）」との返答。

とはいえ、不動産屋の営業トークなので、あまり信用はできない。
一つ、このマンションを内見する際、少し気になることがあった。
それは、住民に対する注意の張り紙（騒音など）がやけに目立っていたこと。

迷惑な住民が確実にいることがすぐに分かったので、この物件はやめることにした。

さて、この経験から分かることを整理してみると、

以上の４つだろう。
結論から言うと、札幌市電沿線で、すすきのに近いエリアは、やめておいた方が良いというのが私の考えだ。

では、それ以外のエリアはどうなのか？
詳しくは分からないが、それほど治安が悪いという雰囲気ではなかったので、住む上で特に問題はないと思う。

特に、中央図書館があるエリアは、静かな雰囲気が流れていて、私の住んでいる某区よりも感じが良さそうだった。

また、中央区の山鼻（やまはな）のエリアは、高級住宅街として知られていて、治安も良いらしい。

「山鼻」が具体的にどこを指すのかよく分かっていなかったが、↑のサイトに詳しい説明があった。
ちょうど、私が訪れた市電の中央図書館前～静修学園前にかけての地域らしい。

やはり、札幌の中でも格式高い地域らしい。これなら移住者にもおすすめできそうだ。

市電沿線の雰囲気は、場所によって大きく異なるので、移住を考える際には、じっくりリサーチをしてみよう。
個人的には、中央図書館前の辺りは図書館に通いやすいので、住んでみたいエリアだ。