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【札幌近郊発】障害者割引と早割を活用して北海道外に安く移動する方法を検討

北海道・札幌

札幌近郊から、飛行機、フェリー、鉄道を利用して北海道外にアクセスする方法(障害者割引を活用)について考える。

飛行機(丘珠)

札幌市内にある丘珠空港から道外に向かう路線は、三沢、秋田(HAC)、小牧、松本、静岡(FDA)、新潟(トキエア)の計6路線ある。
3社全てで障害者割引を活用することができるが、日本航空グループのHAC(北海道エアシステム)では、早割と障害者割引を併用することができるため、運賃を極めて安くすることができる。

今年夏の最安値(HACはスペシャルセイバーに障害者割引適用)は以下の通りになる。

  • 三沢:6,600円
  • 秋田:7,216円
  • 小牧:9,000円(Dreamプライス、燃油サーチャージ込み)
  • 松本:16,000円(Dreamプライス:燃油サーチャージ込み)
  • 静岡:14,000円(Dreamプライス:燃油サーチャージ込み)
  • 新潟:10,000円(トキトク)

早割に障害者割引を適用できるHACを使えば、本州まで片道1万円以下で移動できてしまう。
FDAについて見ると、増便記念セールが行われている小牧を除いて、著しく運賃が高いことが分かる。
FDAは障害者割引もかなり高い(小牧~丘珠は片道3万円弱)ので、利用することはあまり考えられない。
トキエアは一応最安値を7000円前後としているものの、予約サイトを見てみると、早割に当たる「トキトク」でも12,000円前後であることが多く、最も安い日でも1万円であった。
なお、トキエアの障害者割引(丘珠~新潟)は片道16,000円であるため、FDAに比べればかなり良心的である。

飛行機(千歳)

日本を代表する空港である新千歳空港からは、東日本を中心に国内各地へ路線が出ている。
(JALの運賃は、スペシャルセイバーと障害者割引を併用したもの、それ以外は早割)

  • 青森(JAL:6,618円、ANA:8,180円)
  • 秋田(ANA:8,950円)
  • いわて花巻(JAL:9,170円)
  • 山形(FDA:9,000円、燃油サーチャージ込み)
  • 仙台(JAL:8,668円、ANA:10,670円、エアドゥ:8,830円、アイベックス:10,660円、ピーチ:6,990円)
  • 福島(ANA:12,270円)
  • 新潟(JAL:8,202円、ANA:10,160円)
  • 富山(ANA:16,670円)
  • 小松(ANA:17,000円)
  • 茨城(スカイマーク:9,470円)
  • 羽田(JAL:9,980円、ANA:14,490円、スカイマーク:9,740円、エアドゥ:10,990円)
  • 成田(ジェットスター:3,990円、ピーチ:4,990円)
  • 松本(FDA:18,000円、燃油サーチャージ込み)
  • 静岡(FDA:14,000円、燃油サーチャージ込み、ANA:14,260円)
  • 中部(JAL:10,930円、ANA:13,460円、スカイマーク:7,810円、エアドゥ:10,110円、ピーチ:5,590円)
  • 伊丹(JAL:11,886円、ANA:13,360円)
  • 関西(JAL:11,986円、ANA:13,460円、ピーチ:6,790円、ジェットスター:4,990円)
  • 神戸(ANA:13,020円、スカイマーク:10,070円、エアドゥ:11,470円)
  • 岡山(ANA:14,570円)
  • 広島(JAL:13,306円、ANA:15,520円)
  • 福岡(JAL:12,008円、ANA:13,130円、スカイマーク:10,880円、エアドゥ:14,420円、ピーチ:6,490円、ジェットスター:5,790円)
  • 那覇(ピーチ:11,990円)
  • 出雲(8月限定、JAL:9,786円)
  • 徳島(8月限定、JAL:9,786円)

ざっと調べてみた。
一目見て分かるのは、LCC(ジェットスター、ピーチ)の料金が非常に安いこと。
LCCには障害者割引は存在しないが、もともとの運賃が安いので、あってもなくてもあまり関係がないと言える。
首都圏まで片道5000円以下で行けるというのは凄いが、都心から成田空港へのアクセスの悪さ、手荷物制限や客層等考慮すると、極力LCCは使いたくない。

FSC(フルサービスキャリア)を見てみると、やはり早割と障害者割引を併用できるJALが特に安いことが分かる。
東日本なら全てのエリアに片道1万円以下で移動でき、西日本でも期間限定運航の出雲や徳島には1万円弱で済む。

一方のANAは、早割と障害者割引の併用ができないため、早割の数値を検討することになるが、特に競争相手がいない路線は料金が高くなっていることが見て取れる。

例えば、千歳~富山、小松は新潟と比べて5000円以上も高い。
新潟はJALやトキエアといった競合他社がいるが、富山や小松はANA一強であるため、料金が低くなりづらいのだろう。

羽田や関空、中部などにはスカイマークエアドゥも路線を運航している。
ANAと比べると若干安いが、JALが飛んでいる路線ならば敢えて選ぶ可能性は低そうだ。

飛行機(障害者割引を使った場合)

最後に、早割を使わず障害者割引だけを用いた場合、どれくらいの料金になるかをまとめておく。
なお日本航空とHACについては、障害者割引が早割と併用する前提?で運賃が設定されているようで、ANAと比べかなり高くなっているので、ここでは割愛した。

丘珠発着

  • 小牧:(FDA:29,250円〜29,900円)
  • 松本:(FDA:28,600円〜29,250円)
  • 静岡:(FDA:26,000円〜27,300円)
  • 新潟:(トキエア:16,000円)

千歳発着

  • 青森(ANA:14,350円)
  • 秋田(ANA:16,550円)
  • 山形(FDA:22,100円〜23,400円)
  • 仙台(ANA:19,050円、エアドゥ:18,660円、アイベックス:18,300円)
  • 福島(ANA:21,660円)
  • 新潟(ANA:19,750円)
  • 富山(ANA:22,850円)
  • 小松(ANA:22,850円)
  • 茨城(スカイマーク:15,270円)
  • 羽田(ANA:22,500円、スカイマーク:15,540円、エアドゥ:18,740円)
  • 松本(FDA:28,600円〜29,250円)
  • 静岡(FDA:26,000円〜27,300円、ANA:24,850円)
  • 中部(ANA:25,050円、スカイマーク:17,310円、エアドゥ:18,810円)
  • 伊丹(ANA:27,700円)
  • 関西(ANA:27,700円)
  • 神戸(ANA:27,700円、スカイマーク:16,870円、エアドゥ:18,370円)
  • 岡山(ANA:29,550円)
  • 広島(ANA:30,650円)
  • 福岡(ANA:34,250円、スカイマーク:18,280円、エアドゥ:18,480円)

一覧を見てみると、トキエアとスカイマーク、そしてエアドゥの3社は障害者割引が比較的安いことが分かる。

空席があれば搭乗直前でも購入できるため致し方無い部分もあるが、早割と比べると1.5倍~2倍以上運賃が高く、どこに行くにしても最低往復3万円はかかってしまうようだ。

フェリー(小樽、苫小牧から)

札幌から比較的近い小樽港、苫小牧西港、苫小牧東港からは、本州各地にフェリーが出ている。
フェリー各社はもちろん障害者割引を導入しており、等級によっては割引が適用になる船室に制限があるが、かなり安く海の旅を楽しむことができる。

新日本海フェリーでは、精神手帳の場合、2級及び3級の場合はツーリストの船室のみ障害者割引を利用できる。
1級の場合は、船室に関係なく割引を利用可能。
太平洋フェリーでは、単独乗船の場合、S寝台とエコノミーシングル以下の船室を利用する場合、障害者割引を利用可能。
商船三井では、「旅客運賃の50%が割引になる」としか書かれていないので、船室による制限はなさそうだ。

割引一覧※割引の併用はできません。 – 新日本海フェリー|舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道を結ぶフェリー航路。割引一覧※割引の併用はできません。 – 新日本海フェリー|舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道を結ぶフェリー航路。割引一覧※割引の併用はできません。 – 新日本海フェリー|舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道を結ぶフェリー航路。www.snf.jp

各種割引のご案内|運賃・お得なプラン|太平洋フェリー太平洋フェリー、名古屋-(仙台経由)-苫小牧運賃の各種割引についてご案内しています。www.taiheiyo-ferry.co.jp

商船三井さんふらわあ | 各種割引商船三井さんふらわあの各種割引ページです。プラチナ割引、インターネット割引、復路割引(旧名称:往復割引)き、学生割引などさwww.sunflower.co.jp

  • 小樽~新潟(新日本海フェリー:ツーリストSで片道6250円~10,000円)
  • 小樽~舞鶴(新日本海フェリー:ツーリストSで8,500円~13,000円)
  • 苫小牧西~仙台(太平洋フェリー:S寝台で6,850円~9,100円)
  • 苫小牧西~名古屋(太平洋フェリー:S寝台で8,250円~11,400円)
  • 苫小牧西~大洗(商船三井:個室コンフォートで6,250円~12,500円)
  • 苫小牧東~秋田(新日本海フェリー:ツーリストSで4,300円~6,800円)
  • 苫小牧東~新潟(新日本海フェリー:ツーリストSで6,250円~10,000円)
  • 苫小牧東~敦賀(新日本海フェリー:ツーリストSで9,500円~13,000円)

新日本海フェリーや太平洋フェリーでは、障害者割引が使える船室に制限があり、特に太平洋フェリーでは相部屋タイプの部屋にしか割引を適応することができない。
その点はやや残念だが、繁忙期でも片道1万円ちょっとで東北や北陸、関東などに行くことができる。

飛行機と比べて特に運賃が安くなる新潟、航空機では行きづらい舞鶴敦賀に行く際にフェリーを用いれば、かなりお得に旅ができそうだ。

鉄道(JR北海道など)

来年2025年春から、精神障害者保健福祉手帳を持っている人でも、JR各社で障害者割引を利用することができるようになる。

これは大変喜ばしいことではあるが、残念ながら札幌近郊から本州へ出ようとする場合、鉄道を使う機会はあまりないというのが実状である。

例えば、札幌から新函館北斗を経由して東北地方方面に出ようとする場合、札幌~新函館北斗で特急北斗、新函館北斗から新幹線を利用するのが一般的だ。
試しに、仙台を目的地として考えてみると、札幌~新函館北斗間の料金は障害者割引を適用すると片道6310円、新函館北斗~仙台間の東北新幹線では13,500円ほどかかり、合計で約2万円もかかってしまう。
これならANAの障害者割引を使った方が安いし速い。

JRの障害者割引は乗車券にしか適用できず、特急料金は安くならないので、新幹線や特急を使う場合、それほど安くはならないのだ。

まとめ(飛行機とフェリーをメインに使おう)

以上、早割や障害者割引を活用して、札幌近郊から北海道外にアクセスする方法を考えてみた。

飛行機に関しては、早割を活用できる(特に運賃が安くなるスペシャルセイバーが残っている場合)ならJALやHAC、直前予約ならスカイマークかエアドゥ、トキエアを利用すると良いことが分かった。

目的地によってはフェリーも有用な移動手段になることも判明した。
特に新潟や舞鶴、敦賀などへ行く際は、(所要時間は飛行機と比べて圧倒的に長いが)フェリーで交通費を安く済ませるといったこともできそうだ。

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