プログラミングでは、自分で入力した文字列や数字を使って処理を行いたい時があります。このような場合に、Pythonではinput()というメソッドを使います。
Google Colaboratory等でコードを書き、実行すると分かりますが、input()と入れるだけで入力を扱うことができます。
例:input()を使った入力
a = input()
input()を使って取得した変数(オブジェクト)は、「文字列(string)」として扱われます。整数(int)や浮動小数点数(float)を入力したい時は、少し工夫が必要です。
例:整数や浮動小数点数を入力する
a = int(input())
b = float(input())
上記コードでaは整数、bは浮動小数点数として扱われます。
複数の変数を入力したい場合
先ほどの例では変数を1つだけ入力していましたが、複数入力したい場合はどうすれば良いでしょうか。複数の変数を扱いたい時は、listを活用します。
例:複数の文字列を入力する
c = input().split()
input().split()とすると、入力した変数をリストに格納することができます。
複数の整数や浮動小数点数を入力したい場合は、map()メソッドを使います。
例:複数の整数、浮動小数点数を入力
d = list(map(int,input().split()))
e = list(map(float,input().split()))
コードは少しややこしいですが、行っている処理は単純です。
map()というメソッドはあるリストに特定のメソッドを適用させたい時に使います。上記コードにおいて、リストは”input().split()”、つまり入力によって得た文字列が入ったリストを指します。
適用するメソッドは、int()、float()です。入力した段階ではリストの要素が文字列になっているので、これをint、float型に変換するためにメソッドを適用します。最後は、map()によってできたmapオブジェクトをリストに変換するために、list()を使っています。
入力した整数や浮動小数点数は1つのリストに入るので、簡単に要素を扱うことができます。
例:forを使って入力した整数を出力する
for i in d:
print(i) #先ほど入力した整数を1つずつ出力する
input()は機械学習では使うことは少ないですが、競技プログラミング等では頻繫に使うので、覚えておくと良いと思います。