当サイトについて知りたい方はこちら

Python入門: pass文について

今回はPythonのpassという機能について説明します。

passとは?

英語で「通過する」「流れる」などの意味を持つ”pass”は、その意味通り「処理を一切しない」ことを明示するために使います。

正確には、文法上は何かを書く必要があるが、特に行う必要のある処理がない時に活用します。

処理をしないのならば何も書かなければ良いのでは?と考えることもできます。確かにその通りですが、passはソースコードにまとまりを持たせるために有用であるばかりでなく、「行う処理はまだ決まっていないけど、とりあえずコードを書いておきたい」時や、例外処理を記述したい時に使えます。

例:条件分岐でpassを使う

a = 30
if a % 2 == 0:
    print("OK")
else:
    pass

上記コードでは、aが2で割り切れる場合は処理を行いますが、それ以外の場合は何も行いません。これを示すために、passを付けています。elseがなくてもエラーは発生しませんが、「何も行わない」ことが明確になっているので、どのような処理が行われているかが理解しやすくなるというメリットがあります。

例:関数やクラスを定義する場面でpassを使う

def create_model(shape):
    pass

class Preprocessing:
    pass

passだけを入れることで、一切処理を行うことがない関数やクラスを定義することができます。作成したい関数やクラスの細かい処理が決まっていない時に便利です。

Conclusion: passの使い方

passについてまとめると、以下のようになります。

  • passを使うと、「何も処理をしない」ことを表現できる
  • 関数やクラスをとりあえず作っておきたい時に使える
  • 条件分岐でpassを使うと、処理内容が分かりやすくなる
  • 例外処理でも使える
タイトルとURLをコピーしました