旅1日目(2022年9月19日)
今日は9月19日、敬老の日だ。祝日だが、1泊2日で近場に出掛けようと思う。
今回の目的地は、夕張市。有名な場所ながら、未だ一度も行けていなかった。
札幌ターミナルから、「高速ゆうばり号」に乗車する。札幌と夕張を直接結ぶ高速バスだ。
今日は祝日だから、割と混んでるんじゃないかと思ったが、乗客は私含めて5人ほどしかいない。
その5人のうち3人は途中の栗山町で降りて行き、終点の「レースイリゾート」まで行ったのは私ともう一人の女性だけだった。
夕張市は人口6000人ほど。栗山町より人口は少ないし、観光客もほとんど車で来るだろうから、需要はこんなもんなのかな。
マウントレースイホテル(現在休業中)と、旧JR夕張駅。
夕張の中心部にはかつてJR石勝線の夕張支線という路線が通っていた。
しかし、夕張市の側から廃止を提案するという異例の形で、路線は姿を消すこととなった。
現在、石炭博物館~夕張駅~新夕張駅の区間には、「夕鉄バス」が路線バスを運行している。鉄道があった時と比べ、便利になったのだろうか。
乗車していた「高速ゆうばり号」は「レースイリゾート」が終点で、そこから先(夕張市役所や、石炭博物館)には行ってくれない。
バスの車庫は石炭博物館方面にあるようだから、運行しようと思えばできるんじゃないかとも思うが、夕鉄バスのために便宜を図っているのかな。
路線バスを使う手もあるが、夕張市内を歩いてみたかったので、徒歩で石炭博物館まで行くことにした。
歩いていると、非常に立派な建物が見えてくる。
夕張市の市役所らしい。かつての栄光を感じる高層ビルだ。市役所は、将来的に清水沢地区へ移転する予定。
夕張市本町に入る。この辺りには商店街が形成されている。
本町のメインストリートは、「ゆうばりキネマ街道」という名が付いているらしく、色々な映画のポスターが建物に貼られている。
昼ご飯は、本町にある「ユックさかい」という喫茶店で食べた。ランチタイムに軽食を注文すると、コーヒーを1杯いただけるサービスがあった。
本町には、「ホテルシューパロ」という宿泊施設があったみたいだが、今は休業中。
今や夕張市内にはほとんど宿泊施設が残っていない。本町には1件もなく、人口が比較的多い清水沢に2,3件あるだけだ。
宿がもう少しあれば夕張で宿泊できたのだが、まあ仕様がない。
夕張神社が見えると、石炭博物館はあと少しの距離。
この広い土地にも、昔は遊園地か何かがあったらしい。
夕張市石炭博物館のバス停(夕鉄バス)。
本数はそこそこある感じ。
石炭博物館を見学する、入場料は大人720円。
夕張市の経済を支えていた、石炭産業の栄枯盛衰を学ぶことができる。
地下展示室は、とても迫力があって面白かった。「ドラムカッター」の実演を見ることもできる。
夕張に来たら、一度は行ってみるべきだと思う。
石炭博物館を出た後は、レースイリゾート方面に歩いて戻る。バスもあるけど、思ったより雨が降ってないから徒歩で。
石炭博物館の近くには廃校舎もある。
青色の団地。夕張市の公営住宅はいくらぐらいで住めるのだろうか。
バスの本数は少ないから、車無しで生活するのはかなり大変そうだが、期間限定で住んでみたら面白そうだ。
旧JR夕張駅まで戻ってきた。旧駅舎は喫茶店になっている。
ホームと線路はまだ残っている。(駅名標はない)
鉄道があった頃、ここにはどんな風景が広がっていたのだろうか。
雨がひどく降ってきたので、帰りの「ゆうばり号」を待つことにする。近くにあるセイコーマートで夕飯を買って、バスを待つ。
雨宿りする場所もないので、マウントレースイホテルの駐車場にある屋根の下に逃げ込む。
夕張市に1日滞在してみて思ったことだが、夕張は公衆トイレが少ない気がする。トイレっぽい建物があっても、入れなくなっていることがよくあった。
維持費がかかるから、公衆トイレを残すことも難しいということなのだろうか。
しばらく待っていると、札幌行きの高速ゆうばり号がやってきた。今日はこれで札幌に帰るわけではなく、栗山経由で岩見沢へ行く。
別に札幌まで帰っても良かったのだが、岩見沢で宿泊した方が翌日も動きやすいと判断したからだ。
ゆうばり号は乗客1人でレースイリゾートを出発。途中夕張市内で1人乗ってきた。
栗山駅前のバス停で、ゆうばり号を下車。30分後の岩見沢行き路線バスを待つ。
引き続き雨が降っているので、栗山駅の中で待っていた。
栗山から乗車した岩見沢行きは、私一人の貸し切り状態。途中の栗沢から乗客が徐々に増えていき、岩見沢中心部に着く頃には7,8人ほどになっていた。
今夜宿泊するホテルは、岩見沢の「ホテルサンプラザ」。どうみん割も使える宿だ。
若干古さを感じる部分もあったが、岩見沢を代表するホテルということもあり、快適に滞在できた。
旅2日目の様子は、次の記事でお伝えします。最後までお読みいただきありがとうございました。